イヴ·サンローランは、古代世界からポップアートに至るまで、定期的に美術史からインスピレーションを得て、色を組み合わせ、新しい形を作り出し、自分の傑作を作るために衣服の構造を考え直した。 本書は、パリを代表する５つの美術館にて行われたイブ・サンローラン展を記念してまとめられたものである。同展は、オルセー美術館、ルーヴル美術館、ポンピドゥー美術館、パリ美術館、国立ピカソ美術館にて同時開催され、それぞれの美術館が所蔵するコレクションとともに、イブ・サンローランの数々のアーカイブが並べられ、美術界の巨匠たちへのクチュリエにおけるオマージュと、新しい美的表現のための彼の終わりのない探求を示したものであった。 中性的なシルエットのガウンと優雅な印象主義の絵画。羽のついたコートとジャクソン・ポロックのドリップペインティング。呼応流れるようなシルエットとRaoul Dufy。大胆なアップリケモチーフとHenri MatisseのThe Dance。 イヴ·サンローランをガイドにした美術史の旅は永遠に輝き続けている。 ■装丁 ハードカバー ■ページ数 304ページ ■サイズ 285 x 220 mm