



長い間、抽象芸術の発展における女性芸術家たちの活躍は過小評価されてきた。そして彼女たちの作品は、男性芸術家の作品ほど批判的な注目も浴びて来なかった。それが時代の流れとともに、状況が変わり始めた。出版物、単行本、展覧会などあらゆる媒体において、抽象芸術に対する女性芸術家たちの貢献を再評価する流れが見られるようになってきた。
本書は、2021年にパリの現代美術館ポンピドゥーセンターにて行われた展覧会に合わせて、同館のチーフキュレーターであるクリスティーヌ·マセル(Christine Macel)によって編集されたものである。展覧会では、100人ほどの女性芸術家たちを取り上げ、19世紀に向けて彼女たちがどれだけの挑戦をしたのかを訴えた。 不当に扱われてきた女性芸術家たちのキャリアに焦点を当てることによって、確立されたステレオタイプに疑問を投げかけ、ヒルマ·アフ·クリントの象徴主義的抽象化からユグエット·カランドの官能的抽象化、ヴェレナ·フォン·ローウェンズバーグの純粋主義的で客観的でないアプローチに至るまで、抽象化の隠された歴史を解説している。そして、女性芸術家たちの技術、関心、遺産を探求し、彼女たちに対しての鋭くも新たな視点を社会に提示している。
■装丁
ハードカバー
■ページ数
344ページ
■サイズ
300 x 225 mm
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